飲食店が始めたテイクアウトが即売れすることがあまりない理由
新型コロナウイルスの蔓延が止まらない。
すでに多くの倒産企業や閉店、廃業が発生しているような状況で。
まぁなかには損切り的に早々にEXITしている場合もあるのだろうけど、大抵は泥舟が沈む如くということになる。
資金調達でしのげるのも数ヶ月だろう。
実際にコロナ禍以前に世界が「戻る」可能性は低く、あったとしても相当先になると思う。
そこらの飲食店に限らず、インバウンドバブルみたいなもので緩く稼がせてもらっていた業界はほぼ死だろう。
星野リゾートのようにインバウンドニーズを自ら創出していたようなところは、すでに新しい観光のあり方を提示し始めていて、星野社長は本当にすごいし、楽しみだなぁと思ったりするけど。
地域や観光協会が頑張ってインバウンド誘致をしたり、ネットでの戦略を行っていて、「そこにあっただけの店」は、単に外国人客が増えてラッキーだっただけで、そういった頭を使っていない可能性の高い「そこにあっただけの店」は、もう仕方ないよね。
救いようがないのかなと思う。方法も価値も。
一斉に始まったテイクアウトから感じること
4月の上旬、緊急事態宣言が発令されてからは、飲食店でのテイクアウトがほぼ一斉に始まった。
特に、ディナー帯にアルコールを伴う食事を提供をメインとしていた、大きくくくると居酒屋がおおい。
でもね、みんなすぐには買わないよね。コレは。
しっかり売れるのに時間がかかったりする。
いままで何度か食事をしたことがある居酒屋のテイクアウトであれば、「今まで行っていた店に金を落とす」くらいの感じで割と抵抗なく購入する気になるが、そうでない店からいきなり買わないわな。
だってその店が潰れても困らないもん。いままで飲みに行っていなかった店だし、コロナが落ち着きある程度夜の外出が可能になった状況になったとしても、行かないもん。その店。
応援はしたいのだけど、買わない。そんなもんだと思う。
「応援だけする」というのは、個人的にはすごく残酷な行為な気がしているけどね。
テイクアウトの話に戻る。
店先で急に弁当を売り出しても、ポップやSNS、WEBの時点で、「欲しい」と思わせることはなかなか難しい。
だから、「なんか良さそう」を積み重ねるしかない。
テイクアウトを使用するのはほぼ生活圏内の人になると思うので、そういう人たちに絞って「繰り返し」情報を提供し続けるしかない。
急に店先に、夜間営業のときと同じテンションで弁当を並べても絶対売れない。
どんな種類のものがあって、いくらで、そもそも自分の好みかどうか、それが費用対効果というか、値段にあっているものなのか、そういったものを突破しないとテイクアウトは売れない。
だって、どこか外で食事するつもりで外に出ているひともいるだろうし、スーパーで食材を買って自炊しようとしている人も沢山、出来合いのものを買うならコンビニの方がクオリティが高いと思っている可能性が非常に高いわけだし。
なのでこの辺のとの比べた情報を、継続的に提供して、食事の判断のテーブルにあげてもらうことが大切だと思う。
ましてや、収入が下がっている人も多いハズなんですよ。「極力自炊したほうが良いじゃないのかな?」と思っている人が大半だという仮設がないと厳しい。
いくら立地が良くても、店先に食い物を置くだけでは売れないっしょ。
そういう目線が無いと売れないし、買わない。
だって不味かったら嫌じゃんw
まぁ、やれることは沢山ある。買うまでのプロセスを考えたら色々な戦略打てる気がしている。
そういうことを考えられない店は、淘汰されるのは普通のことなんだろうなと思う。
思うのはやはり
応援してくれそうな人に興味を持ってもらって
応援してるという人を増やして
継続的に情報を出す
応援→購入のステップを登らせる
という顧客の育成をするという観点が無いと多分無理だな。
まぁどんなもの売るのも同じだなと思う。